スマートフォンやパソコンが普及した現代、多くの人がインターネット検索するようになりました。
そして検索した時に表示されるホームページの数は膨大で、さらにこれには順番があります。となると、その順番(検索順位)が早い方が多くの人の目につくことになります。
この検索順位は検索エンジン運営会社(グーグルやヤフーなど)のコンピューターが自動で決めており、人の手によって決められているわけではありません。運営会社の独自のコンピューターによって各々のホームページが順位づけられます。
(ちなみにヤフー検索はグーグル検索の検索の仕組みを使っているので、検索エンジンは実質グーグルのみ考えればいいでしょう)
従って会社の宣伝効果を高めるにはこの運営会社のコンピューターに、自社のホームページが高く評価される必要があります。なのでこれらコンピューターが「どのようにしてホームページを評価しているか」がわかれば、検索順位を上げることができます。
しかしこれら評価の基準は運営会社の極秘情報で、かつ非常に複雑で歴史あるものなので、詳しく知ることはできません。その代わり大まかな指針は発表されており、それに従うしかありません。一般的には、より信用に値するもの、より有用なものが検索上位に出てくるといわれています。例えば厚生年金の納付額を知りたい場合、グーグル検索すると日本年金機構のホームページが最初に表示されます。
一般の民間企業は自社の宣伝効果を求め、より検索順位を上げようとしますが、グーグルはこれら検索順位をユーザーの意思を無関係に上げたり下げたりできないようにしています。もちろんお金で検索順位を上げることもできません(リスティング広告のような別枠の広告は別として)
私たち一般企業のホームページがより高く評価されるために最も重要なことは、検索順位を下げられないようにすることです。検索スパムワードの導入、つまりホームページに無関係で検索ボリュームの多い単語を入れてより検索に引っかかりやすくするというような不当な行為は検索順位を大幅に下げられます。また欲しい情報を得るのがホームページ構造上非常に難しかったりわかりにくかったり、そもそも出している情報が少なすぎてユーザーが欲しい情報を十分載せられていないなど、このような要因でも検索順位は上下します。運営コンピューターは読者がホームページをどれだけの時間見ていたかなども細かくチェックしており、これらを参考にして順位を決めているといわれています。検索順位を下げられないホームページを作るには、情報を取り出しやすい構造にしたり、コンピューターが理解しやすいホームページにする必要があります。内容が優れていても、見た目が一企業としてどうなのか、という外装では、お客様がすぐに離れてしまい、それが結果として検索順位を下げる可能性もあります。これらはデザインやプログラミングという専門知識が不可欠となります。
ずっと以前からホームページ制作と保守運営を外注するということはなされてきました。まずホームページの制作はわかるのですが、作った後も随時更新が必要な場合がほとんどで、そのたびに制作会社に依頼しなければなりません。更新作業はもちろん最初に作った時よりも簡単ですぐにできるものですが、それでも制作会社の時間を取ることから、その費用も馬鹿にならないものでした。その維持費を捻出するのを嫌う場合、「ホームページビルダー」のようなツールを使って自力で更新していた方もおられましたが、それは非常な労苦で、時間を取られるものでした。
しかし現代ではかなり簡単に更新できる仕組みが出来上がっています。例えばワードプレス (WordPress)という仕組みを使うと、ブログを更新する要領でホームページを更新することができます。更新するためのウェブサイトというものが存在し、その指定のウェブサイトを開き、IDとパスワードを入力し、その中で文章などを更新します。これを使うことができればわざわざ更新するたびに制作会社に頼む必要がないので、時間的にも早く、費用もかかりません。この仕組みは非常に便利なので、全世界で多く普及しています。現在、多くの企業のホームページ制作にはこのワードプレスが使われており、当社でもおすすめの仕組みです。
ホームページのデータは、ホームページ制作会社の中にあるわけではなく、自社のパソコンのどこかにあるわけでもありません。ほとんどはレンタルサーバー会社のサーバーの中にあります(サーバーというのは、とても簡単にいうと「インターネットにつながれた上質なパソコン」のことです)
ホームページのデータを持っているパソコンは、24時間365日インターネットにつながれていなければなりません。そのパソコンの電源が切れてしまうと、一般の人々はそのホームページを見られなくなるからです。さらに一度にたくさんの人が同時にホームページを見ると、そのパソコンに負荷がかかってしまい、パソコンが動かなくなったりします。なのでそこそこ上質なパソコンが必要となります。
このような設備を自社で用意するのは大変で、費用もかかります。そこでこのような上質のパソコンを用意してくれる専門の業者に頼んだ方が、費用も安く、品質も維持できます。
レンタルサーバー会社はインターネットで検索するとすぐに出てきます。プランにもよりますが、月額数百円で済むことも珍しくありません。
ホームページ制作会社によっては自社でサーバー運用も兼ねており、一括で依頼すると、楽ですが費用がかなりかかることがあります。有名なレンタルサーバ会社に頼むとずっと安くすむことがあります。
維持費が負担になっているという場合、こういった選択肢もあります。
ホームページを制作するのに、消耗品的な材料は必要ありません。例えば建築会社では部材を使うのでその仕入れ価格が当然必要になってきますが、ホームページ制作は電子データのため、仕入れ価格というのが発生しません。そのため制作料金のほとんどは人件費となります。
制作に関わる人たちの人件費の合計は、その人数とかかる時間によります。制作に多くの人が関わるほど、また時間がかかるほど、制作にかかる料金は高くなります。逆にいえば、制作に関わる人数が少ないほど、かかる時間が少ないほど料金は下がります。
制作に関わる人たちはどんな人たちかというと、大きな会社では分業化されていて、多くの職種の人たちが関わっています。ホームページのページそのものを作る人、デザインやイラストを作る人、検索対策など考える人、ホームページ内の複雑な機能を作る人、パソコンの設定をする人など、多数の人が関わることになります。細分化された専門家による制作技術は非常に高度です。しかし中小企業にとっては過剰なサービスになっていることも多く、実質的な効果の割には制作費用、維持費用が高く、経費を圧迫することにもなりかねません。従って規模の小さい会社がホームページ制作を依頼する場合、あまり大きな制作会社に頼まないことが多いです。最も価格を抑えられるのは個人でやっているフリーランスに依頼する場合で、当然品質は大企業の制作会社には及びませんが、必要最低限の機能は確保できるので、効果は必要十分に挙げられることもあります。
貴社の求める品質がどれくらいか、それを実現するにはどこに依頼するべきか、制作価格は妥当かどうかを検討してから依頼すると、無駄な出費を抑えられます。
インターネットの黎明期にはスマートフォンというものが世に出回っておらず、ホームページというのは基本的にはパソコンで見るものでした。しかし現代ではスマホで簡単に企業のホームページが見られるようになり、多くの一般の人たちがスマホで企業のホームページを閲覧しています。
ところがパソコンとスマホでは画面の大きさがかなり違い、パソコン用に作ったホームページではスマホではうまく表示できません。文字が異常に小さくて見づらかったり、画面を拡大縮小しながら動かさないといけなかったりと、非常に不便な使い心地になります。
さらにグーグルは、検索順位を決める時、スマホで見づらいホームページは検索順位を下げるようにしています。そのため企業のホームページがスマホ対応していないと、他の会社に比べて順位を下げられ、広告効果が下がってしまいます。
スマホ対応ページを作るには専門的な技術が必要で、少々難しいものです。必要最低限のホームページは専門外の方でも作れますが、スマホ対応させるのは少し難しいので、一般には専門家に任せた方がいいと思われます。
制作会社に完全に全て丸投げした場合は別ですが、自社のホームページは自分で更新維持することが多いです。その時にちょっとしたことで引っかかり、何時間も試行錯誤で作業が止まってしまうことは決して少なくありません。
例えばホームページの更新をする時、管理画面のどこを操作すればいいのか忘れてしまったり、どこか触るべきではないところを触って画面がおかしくなってしまったりした時は、ホームページの制作会社に対応策を聞く必要があります。
これは電話やメールで質問することもありますが、これだけではわからないこともあります。例えば管理画面の操作がおかしいのではなく、そもそもパソコンの基本操作や設定に問題があるような場合などでは、電話やメールだけではなかなか問題点が把握しづらく、余計な時間を大量に消費しかねません。
こんな時は制作会社の担当者が直接自社まで来てくれて教えてくれると一番ありがたいものです。しかし特に地方の企業では、制作会社が都市部に集中していることもあり、遠方の制作会社に頼んだりすると制作会社から自社に来てくれることはほとんどありえません。
自社と制作会社が地理的に離れすぎているため、サポートが弱いのです。
このような問題が起きないよう、できれば近場の制作会社に頼みたいものです。最高のクオリティを提供してくれる遠方の大企業より、少人数の近場の制作会社に依頼する方が、結果的にうまく運営できたりするものです。
ホームページを作る時は、最初の制作のことだけでなく、必ず後の維持管理のことも考えてから依頼するようにしてください。